みなさんこんにちは!ばしょうです。
今回はタイのアユタヤで象乗り体験をおすすめしない理由についてご紹介します。
前回でも予告していた通り、タイの象乗りの現状などをお伝えしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
話が重くなる部分も少々ありますが、ご了承ください。
ちなみに、前回の「アユタヤ・エレファント・ビレッジ」の感想や悪評の実態、トゥクトゥクでの被害をご覧になりたい方はこちらもチェックしてみてください。
最近自分でも「無駄に長い記事」になってきているな…と感じているので、サクッといきたいと思います。
では前回記事を見ていない方のために、現在のタイの象乗り体験の事情などをザックリとお伝えしたいと思います。
まず、観光大国タイでは象乗り体験はとても人気があり外国人観光客がタイに来たらほとんどの人が体験していると思いますが、ハッキリ言って象に対する現在の環境は最悪です。
ではどういった点が最悪なのか。の前になぜここまでタイで象乗り体験が人気になったのか。それをまず最初にご紹介します。
もともとタイでは戦象と呼ばれる軍事用に飼われた象が多数いる国でした。
タイ以外でも東南アジアやインドで使われていたそうです。当初(今も)は象は神聖な生き物的存在で、感謝されていたのですが、戦争が終わり現代に入るとその需要はもちろん無くなります。
しかし、象はまだいるので何とかしてお金を稼がないと飼育費用がかかるだけとなってしまいます。なので観光客向けに象乗り体験が始まったとされています。
だからアユタヤにはいっぱい象がいるんだね!
象乗り体験が始まったところで事態が急変。それまでは象に対して慎重にケアしていたものの、象にとって観光客を朝から晩まで乗せることはまるで地獄のようなことです。
もちろん、象自体は人間と比べ物にならないぐらい重いですが乗せるとなったらこれは別。象も観光客を乗せることを重く感じているのです。
そりゃ例えば70kgの成人男性3人を乗せるとなると合わせて210kgだから重いよね…
もちろん、象も苦しいことをさせられているので抵抗します。しかしそんな象に人間は新たなものを発明しました。
それは
これです。突き棒のようなもので、叩いてしつけをすることを始めました。本来こんなもので生物をしつけのためにたたいてはいけません。
実はこれ象にしてはめちゃくちゃ痛いらしく、苦痛にしかならないそうです。
そりゃ金属の棒みたいなもので何回も叩かれると痛いに決まってるよね…
さらに各箇所ごとに鎖をつけて制限を徹底しました。
これらの制限によって象は完全に自由を奪われてしまい、現在にいたります。
観光客向け象の飼育情報
ではここからその象の飼育情報やさまざまな問題をお伝えしていきます。
まず産まれるとすぐに親から引き離されることから始まります。
これ、産まれてから間もない頃なのに結構残虐なことだよね…
その後は観光客を乗せるための訓練を積みます。その訓練時間は果てしなく、もちろん制限など無いため普通に飼育される象と比べて倍以上の時間でしょう。
そして、象はその内に観光客を暴れずに乗せれるようになりますが喜んでいる暇もなくすぐに象乗り体験用の象になります。
もちろん、訓練時間と同じく制限無しで…
ただただしんどい労働(作業)を過酷な環境でずっとさせられるのです。
これは象(動物)にとって最悪だね…
さらに人間の管理下に置かれているのにも関わらず飼育環境も劣悪です。
また、長時間労働なのにも関わらず象の飼育には多額のエサ代が掛かるためエサもわずか少量です。
もちろん、私はこの当時知らないで乗ってしまっていたので何とも思わなかったのですが今思うと本当にかわいそうです。
観光客向け象の虐待
次は象に対する人間の虐待とも捉えることのできる行動をご紹介します。
まずは先ほどもご紹介しました、突き棒のようなもので行われるしつけでしょう。
私が象乗り体験を行っている際も、おとなしく象がしているのに必要以上にはたいていました。
しかも「パチン!」という大きな音がなっていたので、結構な力で象は叩かれていたのだと思います。
また、これは私は気付かなかったのですがこういう象は皮膚にキズもあるそうです。
このような行為は私は象へ対する虐待と十分捉えられると思います。
もちろん私達人間は象乗り体験が出来るので良い思い出になる楽しい出来事となるでしょう。
しかし、その反面乗せてもらっている象には普通とは違う生活を強いられ挙げ句の果には過労で寿命も縮まっています。
私達はこのような実態を許して良いのでしょうか。みなさんも考えてみてください。
最後に
いかがだったでしょうか。今回はタイのアユタヤで象乗り体験を止めた方が良い理由をご紹介しました。
実はこんな風に言っている私も何度も言っている通り、象乗り体験をアユタヤでしました。
でも、その時は非日常的なことですごく楽しかったのですが今は「象に悪いことをしたな…」とすごく後悔しています。
結論として、私が一番悪いと思っているのはもちろん象でも観光客でもなく、それを利用してお金儲けをしている奴らです。
こうやって動物が苦しい環境下におかれていて、さらには過労死するほどの労働なのにその反面これをしてもらうことでお金が手に入る人達がいるという現状です。
それに私は許せません!!
しかし、最近では動物愛護の見方が世界に広がっているため象乗り体験ではなく「象の餌やり」や「飼育場の掃除体験」などを通して象と交流できるスポットも増えているそうです。
このような動きがまずはチェンマイで行われているそうですが、タイ全土に広がってほしいところですね。
もちろん、象乗り体験をすることが一概に悪いとは言えません。が、一度考えてみてから象乗り体験をしてみてくださいね。
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今回は少し暗くなる記事内容でしたが、ご覧くださってありがとうございます!