ウズベキスタン航空【搭乗記】《サマルカンドからタシケント》超短距離路線だが利用する価値アリ!?


みなさんこんにちは!ばしょうです。今回はウズベキスタン国内の超短距離路線、サマルカンドからタシケント線の搭乗記をレポートします。

「超短距離路線って言ってるけど実際にどれくらいなの?」と疑問を浮かべる方も多いでしょう。直線距離は分かりませんでしたが、サマルカンドからタシケントは大体280kmくらいだそうです。

これは大阪視点でいうと広島や金沢あたりまでの距離です。これで分かってもらえると思います。日本だと飛行機飛ばさない距離ですよね笑
バリバリ長距離バスや新幹線、特急なんかが活躍している区間です。

実際、このサマルカンドからタシケントの飛行機を利用したときも安定飛行時間15分、総飛行時間30分とまじであっという間のフライトでした。

そこまで短いと、空港から市街地までにかかる所要時間とチェックインや保安検査にかかる時間など諸々含めて、あんまり利用する価値はないんじゃないの?と思うでしょう。これが違いました。本当におすすめできる手段です。

今回はその理由や実際の搭乗レビューについてご紹介します!ではご覧ください!


利用するにいたった経緯


まずは簡単に利用するにいたった経緯から。当然私たちも最初から飛行機を利用しようと思っていたわけではありません。そもそもウズベキスタンといってもサマルカンド・タシケント間の最も発達していてる交通手段は鉄道です。そういうわけで、私たちも当初は鉄道の利用を考えていました。

しかし、10日間もウズベキスタンを旅していた私たち。いくら乾燥気候といえども1日くらいは雨が振ります。行ったのは3月でウズベキスタンでは最も雨が多い季節らしくなおさらでした。

やはり雨が降るとスケジュールがくるいますよね。私たちも足止めを余儀なくされ、サマルカンド観光を当初の予定から1日プラスして時間を取ることとなりました。

そこで問題となっていたのがサマルカンドから首都、タシケントまでの交通手段。もともと移動日等余裕をもって予定を組んでいましたが、1日ずれるとなるとさすがにカツカツに。また、私たちはタシケントで旅が終わりでなく、そこからシムケント・トルキスタン方面へショートトリップをしようと(実際は諸事情によりしませんでしたが。)思っていたので、タイトなスケジュールになってしまいます。

なかなか日程的に日中に移動することは難しいので、夜から深夜にかけて移動できる列車な無いかなと探してみても全然席が空いていない…

アフラシャブ号はもちろん、普通の急行列車となるシャルク号なども良い時間となると空いていません。アフラシャブ号などは現地の旅行会社が大量に席を確保しており、直前になったら空き席が開放される…との情報をきいたことがあったので、それを狙っていましたが全く空き席が増えることもなく。

「これは困ったな…」と思っているとふと飛行機を思いつきました。サマルカンドからタシケントという超短距離の都市間でも飛行機が運航されていることは知っていたのです。

ただ旅行の計画段階(前準備段階)のときに見てみると、さすがは飛行機。料金が鉄道の3倍くらいしており、なるべく利用したくないなと思っていました。ただ、効率良く回るのには仕方がない。飛行機に空きがあることすら分からないのに…とダメ元で見てみると、、

普通にありました。しかもめちゃくちゃ安くで!

詳細な値段はまとめ欄に掲載しますが、電車の種類(速いが高いアフラシャブ号など)によってはほとんど値段が変わらないくらいの値段でありました。

しかもなにより良かったのがその時間。筆者搭乗時は21:30発22:20着(実際の飛行時間はこんなにかかりません。)で、まさにちょうど良い便があったのです!これは利用するしかない!ということで利用してきました。

※ウズベキスタンの国内線は日によっても時間が変わることも多く、この時間帯の便があるかどうかは都度お確かめください。


サマルカンド空港が美しすぎる!


まずはこちらの写真をご覧いただきましょう。

これ、サマルカンド空港です。「なんて近未来的な建物なんだ!」と思った方も多いでしょう。私もそうです。ここまで空港に感動したのは初めてのことでした。

なんせタクシーでサマルカンド空港が見えてきたときが圧巻の景色でした。正直ウズベキスタン国内(サマルカンド市内)にこんな明るい建物ないんですよ。周りに明るいものがないなかでこの建物だけがこうこうとひかり、異質な存在でした。タクシーで空港に近づいていく様はまるでタイムスリップへの入り口の門がだんだんと開けてくるようでした。

これを見ることができるのもサマルカンドからタシケントまでの移動で航空機をお勧めする理由です。やっぱりいくら美しい空港があるといえども、されど空港。わざわざいかないですよね。イスラム建築が豊富にあるこの国でいくら美しい空港があるといってもたかがしれてると思うのが大半でしょう。わたしもそのうちの一人でした。

ただ逆にこの期待値が下がっている状態でこの空港を訪れたのが良かったんですね。たいしたことないだろうと思って見てみて意表を突かれる的な、まさにそんな感じです。

実はこんなに美しい空港だと思っておらず、案の定チェックイン締め切り時刻すれすれでいったのですが、あまりにも感動したのでチェックインした後、わざわざ一回空港を出て写真撮影をしています。(この空港では空港に入るどんな人でも手荷物検査を受けなければならないため、普通ならめんどくさすぎてこんなことしません。私のように一回空港に出ると、戻ってくるときに再検査を受ける必要があります。)

チェックイン後に撮影をしたといっても、そもそも飛行機の出発の時間も迫っていたので心行くまで写真撮影をできなかった私。もう同じような過ちを犯す人を出したくないために、これを紹介しています。ここまでおすすめされるとさすがにサマルカンド空港に長く訪れるでしょう。

もし写真撮影の時間をとりすぎて時間を余らせてしまっても問題ありません。ご覧のようにタシケント空港と違って、中も清潔でスタイリッシュで分かりやすく、いい意味で我々の期待を裏切ってくれません。ほんとタシケント空港をこの空港にしてほしいくらいです。(タシケント空港も将来の観光需要増に備えて、リノベーションをする予定らしいですがこの国のことだからいつになるかは分かりません。)


制限エリア外には、タシケント空港ではなかった売店もあります。


ATMもしっかり。これはさすがにタシケント空港にもありましたけどね。

トイレもめちゃくちゃきれいでした。

さてここまでサマルカンド空港をべた褒めしてきましたが、そろそろ本編のウズベキスタン航空の搭乗記に移りたいと思います。正直長かったわと思っているかもしれませんが、自然とそうなるほど、お世辞抜きで最高の空港。おすすめです。京大建築学科の方々にはぜひこんな建物をデザインしてもらいたい。。

超短距離路線の実態



こちらはサマルカンド空港の出発便のタイムテーブル。私が乗るのは上から二個目のウズベキスタン航空の便です。さすがは旧ソ連、その便の前後にはロシアの航空会社がいっぱいとばしてますね。一番下には限界旅行者の方御用達の"Wizz Air"も就航してます。中央アジアを周遊するときに、入国する手段として良さそうです。


この空港は美しいですが、世界の名だたるハブ空港たちと違って空港内の設備が複雑ではないので全く迷うことはありません。"Departures"の標識をめざして歩いていき、、

ここを奥に行くように曲がると保安検査場につきます。私はここで大容量のジャムを買っていたのですが没収されました。瓶がダメだったのか、液体がダメだったのかは分かりません。そもそも飛行機を利用しようと思っていなかったのでうっかりしていました。みなさんもおみやげを買われる際は、タイミングも考慮して注意してください。

めちゃくちゃぎりだったので一気に写真がここまで飛びます。なんか保安検査場でめっちゃ焦らされました。「君が用意出来たら飛行機を飛ばせるんだ。みんな待ってる。早くしてくんないかな?」的なことを言われました。別に私が遅れていたわけではなかったですが、ウズベキスタン人の準備が早かったのでしょうか。まあ定時運行ができるように尽力しているのでしょう。

ちなみにここ、サマルカンド空港でも搭乗口から飛行機まではバスでアクセスします。遠くにサマルカンド空港が映っていますが、やはり美しい。

いざ、飛行機の中に搭乗です。空港内で焦らされていただけあって、私の後に人を乗せたバスがくることはありませんでした。どうやらマジで最後の人だったようです。私が乗ると間もなくしてドアがクローズ。ウズベキスタン航空おなじみのユーモラスな機内安全ビデオが流れました。このビデオはどこでも見れるので、どんな区間でもいいですが、せっかくウズベキスタンに来たならウズベキスタン航空にはぜひ1度乗ってもらいたいですね。ウズベキスタンに来ないと、誰も利用する機会なんてないでしょう。(タシケント空港がドバイやドーハ、イスタンブールばりのハブ空港に将来なったら別ですが。)ちなみに、私は2度利用しました。

ここで意外だったのが、この便結構人が多く、その中でも現地人が多かったこと。直前になってたたき売りされていたくらいですので、てっきりガラガラで外国人観光客ばっかりかと思っていましたがそうではありませんでした。サマルカンド・タシケント間なんか鉄道が主流であり、ウズベキスタンには日本の社畜と同じくらい時間に迫られている人はまれでしょう。なぜわざわざ「早いが値段が高い」飛行機を利用する人が多いのでしょうか。

私が予想するに、現地人も休暇のエンターテイメントとして利用している人が多いように思えました。日本でJALやANAの国内線といえば、マイルたくさんお持ちの常連ビジネスマンが移動のためだけに利用してる場合が多いです。飛行機慣れすぎてほぼ寝てるだけみたいな。

ウズベキスタンでは、少なくとも私の周りに座っていた現地人は飛行機にワクワクしている人が多かったです。窓側の席の人だけでなく真ん中の席から身を乗り出して離陸する瞬間を見ている人や、興奮しすぎて離陸する直前まで楽しそうに友人と電話してる人、様々でした。ソ連が崩壊し、独立して裕福になってきたとはいえど、「飛行機はぜいたく品」というのがまだまだ庶民の一般的な考えなのでしょう。そのワクワクしている様子に刺激され、私までワクワクしました。

これからさらに外国人観光客が増えて、お金を落としてくれる人も増えるでしょうから飛行機にもいっぱいのってほしいなと感じた瞬間でした。


ウズベキスタン航空では安定飛行時間15分くらいのこの路線でもドリンクは提供してくれます。といっても、短すぎていちいち乗客に何のドリンクがいいか聞いている暇はないので、トレイに水や紅茶、コーヒーがはいったコップを持ってきてほしい人だけがとるというシステムです。

のどが渇いていたので、一応水をもらっておきました。


あっという間にタシケント空港に到着です。私は疲れていたので寝ていたのですが、よくわからないままに一瞬でガタンという音がして着陸していました。

私はスーツケースは旅の初日にタシケントのホテルで預けていたので、今回預入の荷物はありませんでした。そのため、タシケント空港到着後もすぐに空港の外に出ることができました。上記の写真の外へでると空港外に出れます。このとき、ここは国内線の到着ターミナルで、現地人が多いことをわかっているのか客引きタクシーは全くおらず。初日にタシケント空港に着いた時と全然違いました。


鬱陶しい勧誘をされないということで、何も気に掛けることなく空港の写真を撮ることができました。こう見てみると、タシケント空港も悪くはないですね。


今回はきれいにタシケント空港の写真を収めることができました。

まとめ・かかった費用


いかがでしたでしょうか。今回はウズベキスタン航空の超短距離路線、サマルカンドからタシケントまでの搭乗記をご紹介しました。

途中、搭乗記というか空港レビューとなったことをお詫びいたします。でもそれくらい美しい空港だと、私のサマルカンド空港に対する愛が伝わったことでしょう笑

今回かかった運賃は21.3USDでした。直前で急に安くなったので今後もねらい目かもしれません。ただハイシーズンは流石にないかもしれません。まあそのときの運次第ですね。絶対航空機に乗りたい!とか絶対アフラシャブ号に乗りたい!とか固執しなければ、なんらかの交通手段は見つかると思います。

またこの路線を利用する価値はもう改めて言うまでもありませんが、大ありだと思います。かかる費用にもよりますが、これだけ時間を節約できて、サマルカンド空港も堪能出来て言うことなしです。積極的に検討することをおすすめします。

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今回もご覧いただきありがとうございました!

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